岡国 111228 [スポーツ走行の記録]
岡山国際 2011.12.28 走りを磨く | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
◆冬の走行第2弾 以前のようにタイムがどうこうという気持ちは今回は余り無い。ただドライビングのレベルを上げることを主眼に走るんだ。 長いこと同じ車で同じコースを走っていると,いつの間にか壁をこしらえてしまっている。これを何とか打破したいと最近とみに思う。 だから,ラジアル走行は余計なことと考え直し,Sタイヤだけでいくことにした。 中山走行の結果から,まずはシフトミスとブレーキ挙動には特に注意。あとは車が暴れるってことは岡国ではまず無いだろうから,スピード領域上げ,挙動状態の把握と適確なドライビング,そして心理的な壁を乗り越えることに集中して走る。 そうすれば48秒台は自ずと出るだろう。(これがタイム目標) あらかじめタイヤ換装を済ませていたので,40分前の到着でも間に合った。 前日は白い物がコースを覆ったそうだが,今日は朝イチでも問題なし。久しぶりの正装(レーススーツ)なので,マスクやらベルト調整やらで少し手間取ったことはバツ。余裕をもっておこう。 もう一つ,道中やけに乗り心地がいいなあと思っていたら,Fのエア圧が1.1台と危険ゾーンだった。**製だったら・・・久しぶりのタイヤは要注意です。 台数は5,6台くらい。 そんなに寒さは感じないが,温めるために時間を掛ける。冬の最初はやっぱりリヤの流れ出しが不安なんだよね。もっと早い段階でペースアップできるスキルが欲しいもんだ。 ちょっと気張って出したタイムは51秒台。「あと3秒もか?」ちょっと自信がない。。。 タイヤのスキール音が全然していないから限界はまだ先と分かっている。 しかし,不安感が残っているので少しずつペースを上げていくしかない。 と,1コーナー進入のブレーキでペダルが奥へ入った。フェードでもペパーロックでもない今までにない感触だ。アトウッドやヘアピン進入でも奥まで入るが奥ではそこそこ効いているというもの。 更に一周確かめながら走ったが,ブレーキ系トラブルは確実と判断,「今日はもうだめか,車両トラブルを認めてもらえるかなあ(走行券の返金)。」などと考えながらピットインした。 フルードは先日フル交換してもらったばかりだからエア噛みは無いはず。それでパッドを見ると,ボロボロになっているようだ。新品を持ってきているので取りあえず交換してみるか・・・と外すと座金からパッドのかけらがポロリ。 左右4枚のうち2枚が半分剥離していたのでした。 こういう終わり方は初めて。無限ローターの破壊力かな。笑 ◆2本目 そこらを走ってパッドの当たりを幾らかつけ,2本目に向かう。ビデオカメラの反応がどうも変だがチェックしているゆとりは無し。まあベストは出ないだろうから撮影はいいやと諦めた。 台数がやや増えて10台くらいか。何故かカンナムみたいなウイングカーが混ざっているぞ・・・ コースインするとタイヤも体も馴染んでいて早めにペースアップすることができた。ブレーキタッチはガッシリで安心感いっぱい。 アタック初Lapで49秒台へ入ってまずは一安心。 次は更にうまく走れた-と思ったらWヘアで青旗が。えっとミラーをみるとペッタンコのウイングカーが迫っていて,しかたなく譲る。しかし青旗が出ていなかったら気づかずにインを閉めていたな・・・ くそーっと思ったらこれが49秒1で,目標の48秒台乗せを邪魔されたと腹が立った。だって走行枠が違うよ。 むきになってウイングカーを追走していると「体に力が入っているぞ」と誰かがささやいた。確かに。 冷静に走ろう。車の動きを邪魔しないように,状況の中の余裕をキッチリ見切って。 そして次のLapは目標の48秒台乗せに成功! しかも,まだ余地があると分かり,それを潰す自信も少しはあった。 ところが,他車にからんでロスが続く。普段ならクーリングするところだけれど,何故か休む気になれず(もっといけると感じていたからだろう)全開走行を続けた。 まだいけるというのは,調子のいいときの「リヤがわずかに流れる絶妙の動き」がまだ出ていないからだ。もっと速度を上げて進入しないと足回りのパフォーマンスが引き出せないのだ。 この辺りのことは,S2000乗りのくにさんのサイトの記事にも出ている。同じ車高調を入れている僕には,くにさんが語っていることは,とてもよく分かる。 うまくダンパーが作動する領域に入ったのが10Lap目だったろうか。 最終でリヤがうまく回り込むこの動き。思い切って飛び込むという感覚,そして少しステアを早めに切ってやることでハイレベルのコーナリングが実現するのだ。(と思う) ところで,2コーナーで気づいたことがある。 今まで,限界走行をすると出口あたりで何かよじれてリヤが出るような動きがあった。これを,ボディ剛性の劣化と僕は思い込んでいたんだが,今日は出ない! これは,間違いなくダンパーの減衰を3段高めたことによる効果だろう。ボディじゃなくダンパーが弱っていたんだね。 更に,Wヘア2個目の立ち上がり,ここではOHしたLSDの効きアップを確実に感じた。 こうした車両側のパフォーマンス回復を引き出した結果,昨冬48秒33のベストを超える48秒23をマーク!まさかベストが出るとは思っていなかったので自分でも驚いた。 こうなったらクーリングなど勿体ない。毎Lapが鍛錬だ。 さすがにタイヤのたれかエア圧の上昇か,外へ流れる兆候も出だしたが,それを見越して操縦すれば何とかカバーできるはず。 ヘアピンの進入もほぼ限界に詰めることができたのは,ブレーキへの安心感によるだろう。 「これはいいぞ」と思ったLapの終盤に他車にからみ,ロス。(>_<) これが実に48秒19だったから,「こりゃ47秒台が狙えるんじゃ?」と一気にボルテージアップ。 いやいやクールにクールに。体の緊張を解いて車の動きに神経を集中すれば,最も怖い2コーナーもまだいける。 しかしワンミスがコンマ秒のロスとなるのだから容易じゃあない。最終コーナーで緑ゼブラも超えそうになってアクセルOFFにしたこともあった。 随分Lapを重ね,もう終わりかな?と思うもブルーシグナル,これが本当の最後か。 アクセルをできるだけ長く開けていこう。と,アトウッド立ち上がりでわずかに息つきが。(>_<)GSが下限のようだ。う~ん今のロスはどのくらいだろう。 それでも諦めず,まだ今日一度もやっていないWエア1個目の進入詰めをやってみた。マイクナイトも全開率98%以上。最終もうまく回り込んだ。 期待でLapカウンターを見続ける。出た!47秒7。\(^o^)/ 随分走り回ったおかげもあり,走りのレベルアップができたし結果もついてきて満足のいく走行でした。 ◆走行データー
◆考察◆ ○50秒と48秒の違い 毎度ながら,「このくらいかな?」という恐る恐る状態のときは,実際には限界からけっこう遠いわけです。ブレーキ開始が早めで,コーナー進入速度が遅い,この2点が顕著です。自分では「そこそこ攻めている」つもりでも,余地がそれなりにあるわけです。 さすがに48前半以下くらいになると,「乗れている」という気持ちになりますね。2秒の次元は結構違うものだと思います。 このレベルで走る前提として,マシンに全幅の信頼が置けなければ無理です。 ブレーキ,タイヤグリップ,車体の安定性(足回りやボディ)全てにわたって。 これに自分のドラテクへの信頼が置ければ最高なんですがね。汗 ○48秒のドライビング ・中速コーナーでは,曲がれるギリギリを見極めてブレーキPまで全開を維持し,ブレーキをMAX制動。 ・ステアを切り込む地点をやや早めにすること,前半で車の向きを変えることが欠かせません。 ・今回のスキルアップは,2コーナー,マイクナイト,リボルバーで実現できたと思います。 ・アトウッドはまだバラバラです。進入時の姿勢がきまれば(リヤスライド的に)タイムアップできるはず。 ・1コーナーは良かったかどうか分かりにくい。ここは区間タイムが取りたかった。 ・最終コーナーは,後半はずいぶん上手く回れるようになりました。 50台→49台→48台と徐々に短縮するより,ウォームがすんだらポーンと48台が出るようになればいいんですが,それでも昔よりもBESTが出るのが早くなったという気はしましたね。(^^; ◯47秒台・そして今後 次回は新品Sで走るのですが,「気張ったらダメ」と多くの人が言う通りだと思います。 自身も,過去に新品タイヤにしてドツボだった,という経験はたくさんしていますしね。気持ちだけの期待は禁物です。 マシンと周囲の状況が良好で,ドライバーがやるべきことをきちんとやったら,結果はついてくるはず。。。 その次はラジアルで走ろうと思います。鍛錬走行はZ1☆で十分できます。 ■メモ カメラの作動チェックをしておくこと。 正装時は,ゆとりをもって乗り込み,ミラーで確認。 フルに走れば27Lで下限(2L下がる)と言えるかもしれない。 パッドは4分で交換が必要となったか? 久々のタイヤは装着後エア点検を。 |
2012-01-15 18:16