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ECU導入後のトラブル解決のてん末 [車一般(2016~)]

9月半ば,速度リミットカットのため有名CPチューンShopでSARD製ECUを導入。が,6千回転付近でバババとカットが入る異常が発生し,青ざめました。

近年ROMプログラムは複雑化し,個人レベルでの完全解析は困難或いは不可能と聞いています。DC5インテの時も,有名レースShop開発のECUに不具合が出るトラブルを経験していました。

だから今回も,SARDでも完全解析できていないのでは?と不安になったのです。
なにしろ,Shopにある専用機器でデーターを入れられなくて,SARD本社に送ったという事情があるし,ECUを換えた直後から不具合が出たのでそう考えるのも無理はないと思います。

しかしSARDからの回答は,ECUには不具合は無く,車両側の問題だろうとのこと。Shopには症状は確認してもらえましたが,原因は不明のまま1ヶ月半が経過。
もはやノーマルデータ戻しか?と覚悟しました。それとて簡単な話ではないらしいのですが・・・

どうなるか見通せないままでしたが,取りあえず,別のShopに発注していた新品燃料ポンプと車高調が届いていて作業待ちだったので,先にこの2つを交換してもらうことにしました。
もしや酷いカタカタ音を出している燃料ポンプが不調の原因かも?という気持ちもチラリとありましたし。。

結局これが図星だったようです。(断定はできません)
ISの直噴用の高圧燃料ポンプは,エンジンカムシャフトに直結した専用カムで駆動されますが,ヘッド部が数mmレベルで削られ,カム山も相当傷んでいました。
ポンプを交換した後に,カムも新品に交換しました。

IScam.jpg
左はバルブ駆動のカム山で問題無し。右のポンプ駆動カム山は傷だらけ。本来のカムはどんなプロファイルだったか,組む前の新品を撮ってもらっておけば摩耗度が分かったのにな~と今さら。(>_<) 

ポンプヘッドは本当に酷い!摩耗どころじゃない,えぐれています。角度を変えて2枚。
phead.jpg
双方の摩耗によってポンプが全開作動できず,高回転域で燃圧不足でエラーが出たと想像されます。

開けたヘッド周り自体は,スラッジも無く驚くほど綺麗だったそう。つまりオイル管理が悪かったわけでは無いということで,設計上の問題??例えば,オイルが行き渡りにくい構造だったとか,摩耗を許す材質や硬化処理の問題だったとか。。
あるいは別の要因が存在しているのかもしれません。個体によって差があったりとか。真相はメーカーなら把握していると思うのですが。

というのも,カムや改良燃料ポンプ(ヘッド形状が違う)が地方店舗にストックしてあったということから,これまでも同様のトラブルが発生していたのではと推測されます。ECUチューンする人はほぼ皆無でしょうから,「音が酷いぞ」といった訴えでの交換が。

10年落ち11万キロ走行の僕の車ではクレーム保証などしてもらえるわけはありませんが,評価の高い高性能エンジンでこういうことが起きるとは残念なことには違いありません。
ISに限らず,同じ方式の直噴エンジンを採用してる車では気をつけた方がいいように思います。

以上,ECUに問題有るのではと疑いつつも,別件問題で部品を交換してみたら解決したという,むしろ幸運な事例だったと言えそうです。shopには余計な心配や迷惑を掛けメールでお詫びを入れておきましたが,解明できないまま長引いていたらどうなっていたことか・・・怒りをぶつけていたかも・・・滝汗ものです。

それから,内装のカタカタ音も解決しました。音の発生源は2点以上で確かめるべきと勉強になった!
何と助手席のサンバイザーがきちんと留まっていなかったためにカタカタ鳴っていたというオチでした。助手席で聞いてそれが分かったと。(^^;

こうして今ISは,レクサスらしく極めて静かな車になっています。唯一インジェクター作動音が気になるくらい。
これでサーキットを安心して走れます!いやもう解決してホントに良かったです。

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